さあ、今日も元気にスペイン語でコミュニケーション!
海外の結婚式で一番うける装いは…日本人なら、やっぱり着物!そういえば、スペインの「民族衣装」にはどんなものがあるのでしょうか。
レッスンの内容
スペインの民族衣装
さっそく今日の会話をのぞいてみましょう!
会話
María: ¡Qué elegante estás!
エレガントね!
Eso es un kimono, el traje nacional de Japón, ¿verdad?
日本の民族衣装の着物でしょう?
Yurika: No sé si llamarlo “traje nacional”, pero es una ropa que se puede llevar en una ocasión formal.
民族衣装って呼んでいいのかわからないけれど、フォーマルな場で使える服装よ。
María: Me gusta mucho. En España no hay un sólo traje que represente bien al país.
すごく素敵よ。スペインには国を代表する服装が、これと言って無いのよね。
Yurika: ¿Qué hay del chaleco y el gorrito con un clavel?
チョッキと帽子にカーネーションを付けて着る、あれはどうなの?
Las mujeres llevan también un clavel con una mantilla en la cabeza.
女の人はカーネーションにショールを頭からかぶるわね。
María: ¿Te refieres a los chulapos y chulapas?
「チュラポ」と「チュラパ」のことを言っているの?
Ése es el traje regional de Madrid, pero cada región española tiene uno distinto.
あれはマドリッドだけの郷土衣装よ。土地ごとに違う衣装があるわ。
Yurika: En Barcelona vi a unos niños con gorros rojos y negros que se llamaban barretinas.
バルセロナで赤と黒の帽子をかぶった子供を見たわよ。バレティーナっていうのよね。
María: Es una de las prendas típicas de Cataluña.
カタルニアの服装の一つね。
Allí también llevan trajes de “hereu”y “pubilla”.
「エレウ」と「プビージャ」っていうのもあるわ。
Yurika: Ah, creo que los he visto… a veces llevan bandas con la bandera de Cataluña.
ああ、たぶん見たわ…カタルーニャの旗を提げたりしている、あの男女の服装のことね。
María: A ver… ¿qué más?
ええと…ほかにあるかな?
Ah, en el País Vasco uno de los trajes típicos es el de los baserritarras.
ああ、バスクではバセリターラっていう衣装を着るわね。
Los zapatos son muy curiosos.
靴が特徴があるのよ。
Yurika: Y el traje típico de Andalucía es naturalmente el de flamenco, ¿verdad?
アンダルシア独特の服と言えば、やっぱりフラメンコ衣装でしょう?
María: Creo que sí.
そうだと思うわ。
Aunque no se lleva diariamente.
毎日着ているわけではないけれどね。
Normalmente la gente prefiere el chándal y las chanclas.
今はみんな、ジャージとビーチサンダルよね。
Yurika: Eso es casi el traje nacional de hoy en día.
もうそれが現代の民族衣装よ。
この一言で壁を超える
chulapo y chulapa
マドリッドの衣装
もともと「chulapo」とは「気取っている」という意味。
男性は控えめな色のエレガントなチョッキと帽子に、真っ赤なカーネーション。女性は白いショールを頭からかぶり、やはりカーネーションでアクセント。
バッチリきめて、確かに相当「気取っている」という印象ですが、首都マドリッドのプライドを込めた、ぴったりの呼び名ではないでしょうか…。
hereu y pubilla
カタルーニャの衣装
男性は主に黒のチョッキ、同色のズボン、そして首元にはリボン。女性はロングスカートで、男性も同じく、カタルーニャの旗で彩ったタスキをベルトや肩からたらす…
この郷土愛あふれる、ひきしっまったカラーコーディネートのいで立ちが、「hereu」と「 pubilla 」の基本です。
「barretina」の子供は赤い小さなショールを付けていることも多いですね。
つ・ぶ・や・き
日本のファッション雑誌などで、ヨーロッパのハイセンスな正装が取り上げられることもありますが…
スペインの日常生活では、多くの場合「ジャージ」「ビーチサンダル(冬ならばスニーカー)」が一番人気。
日本のPTAに当たる「AMPA」の総会も、そんなカジュアルな服装の保護者ばかりで、あっけにとられたことを思い出します。
郷に入れば郷に従え。南欧の果てスペインならではの服飾も、また文化の一部なのです。