人類の歴史上これまで様々なものが発明されて、人々の暮らしはより豊かに発展してきました。日本も、その高い技術によって乾電池やウォークマンなどを生み出し世界中に発信しています。
今回は、スペインで発明されたものをご紹介しましょう。
レッスンの内容
スペインの偉大なる発明品
ところで、スペインが生み出した発明品をご存知ですか?トルティーヤ、パエリア…料理だけではないんです。
「えっこれがスペインで生まれたの?」という驚きがきっとあることでしょう。
Chupa Chups
Chupa Chups チュッパチャプス
日本でも人気のあるこちらのお菓子、実はスペインで生まれたことをご存知でしたか?
【チュッパチャップスの歴史】
チュッパチャプスは、1958年アンリック・バルナットによってスペイン・バルセロナで誕生しました。
その当時は、あめを口に入れたり出したりしていた子どもたちに手を焼いていた親も多かったと言います。
そんな中考案された棒付きキャンディは、斬新な発明品でした。丸い形がサッカーボールに似ていたので、当初チュッパチャプスは「GOL(ゴール)」と名づけられました。
ところがこの名称はあまり浸透しなかったため、後に「Chups」を経て、現在の「Chupa Chups」に改名されることとなりました。
【なんとダリに関わりが!】
お馴染みのチュッパチャプスのロゴデザインは、実はスペインのシュールレアリスムの巨匠、サルバドール・ダリによってデザインされたものです。
ひな菊をイメージして作られた華やかなロゴは、チュッパチャプスの目印として今も世界中で愛されています。
スペインを訪れた際は、是非とも現地のチュッパチャプスをお土産にしてはいかがでしょうか?
fregona
fregona フレゴーナ
家に上がる際は靴を脱ぐため、日本ではあまり見かけることはないかもしれませんが、スペインの家庭には一家に一つあるといっても過言ではないこちらのモップ、フレゴーナ。
水切り用のバケツとセットになっていて、掃除をした後はバケツの水でモップを洗い、簡単に水を絞れる優れものです。
フレゴーナは、1964年にマヌエル・ハロン・コロミーナスによって発明されました。
【掃除が楽々】
当時床掃除に使われていたのは雑巾に柄を付けたようなもので、かがんで掃除をせねばならず、掃除が終わった後は汚れた雑巾を触らねばならなかったのも不便でした。
そんな中、マヌエルは自身のアメリカでのインターン時代の生活を参考に、フレゴーナを考案しました。
これによって、当時家事を務めることが多かった女性の負担が減ったことは言うまでもありません。
フレゴーナはヨーロッパ中に広まり、現代の生活でも床掃除に欠かせない主役を務めています。
futbolín
futbolín フットボリン
スペインのバルなどによく置いてあるこちらのフットボリンをご存知ですか?
フットボリンとは、サッカーを真似た卓上のゲームです。棒を動かして選手たちを移動させ、ボールをあやつり得点を競います。
【スペイン内戦がきっかけに?】
現在の形のフットボリンを考案したのは、バスク生まれのアレハンドロ・フィニステーレでした。
スペイン内戦によって負傷した彼が、病院で彼と同じように傷を負った子どもたちを目にしたのが、フットボリン考案のきっかけだと言われています。
アレハンドロは、実際にグラウンドでサッカーができなくともテーブル上で遊ぶことのできるサッカーゲームを考え出し、1937年にフットボリンとして公式に特許をとりました。
【時代を経てスペインのシンボルに】
その後彼は内戦の影響で国外へ亡命することとなったのですが、60代になってスペインへ戻ってきてみると、フットボリンはスペイン中に広まり、多くの人々に親しまれるようになっていたといいます。
どこかなつかしい気持ちを起こさせるこちらのフットボリンは、今でもスペインのシンボルの1つとなっています。
おわりに
いかがでしたか?この他にも、潜水艦などスペイン人の発明品はたくさんあるので、是非探してみてください。
発明の裏に隠された、興味深い歴史や文化を知ることができますよ。