スペインは、フランスに続きワインの産地なのはご存知でしょうか?美味しいグルメも多く、旅行には最適です。
ここでは、そんなスペインのグルメをたっぷり紹介しています。
レッスンの内容
スペイン料理ってどんな料理?
スペインの料理は日本でも馴染みがありますが、本場スペインでは地方によって気候や習慣が違うことから、さまざまな料理があります。
ちなみに、もっとも有名な料理は皆さんもご存知「パエリア」バレンシアのオレンジなども有名ですね。
しかし、パエリアやバレンシアオレンジ以外にも、カタルーニャ料理やバスク地方、アンダルシア地方など、地方によって使う食材が異なってきます。
【本場の味をスペインで!】
だからこそ、おもしろいスペインの料理。日本で食べるスペイン料理も良いですが、やはりここは本場に行ってじっくり味わってみてほしいですね。
また、スペイン人は「食を楽しむ」習性があり、これはどの地方でも同じようです。
その為、これから紹介しますが、「バル」といった食事とコミュニケーションを楽しむ社交の場が各地方にあります。スペインに行ったら、このバルも要チェックです。
スペイン人に欠かせない“バル”
先ほども名前に出た「バル」、スペイン人にとっては“第二の我が家”と言っても良いほど、欠かせない場所です。
食事やお酒を楽しみながら、いろんな人とコミュニケーションをとる社交の場。それが、バルという場所です。
【バルでタパス!】
ちなみに、バルでのおつまみは「タパス」と呼ばれる小皿料理。種類も豊富で、火を通し調理したものから、缶詰をそのまま皿に盛ったものなどいろんな料理があります。
また、セルフで好きな料理を取るところもあれば、レストランのように注文制のところもあるんですよ。
【地元スペイン人とコミュニケーション】
スペインに行った、バルはぜひ足を運んでほしい場所ですね。その地方のバルならではの、美味しい料理とお酒、地元の人とのコミュニケーションを楽しむことができるでしょう。
レストランやカフェも良いけれど、地元の人が愛す場所に行くのも、旅行の楽しみの1つです。
スペインの地方料理
カタルーニャ料理
スペインの料理は、地方によってさまざまな特色があります。
なかでも世界一予約のとりにくいレストランがある「カタルーニャ」では、海の幸も山の幸もどちらも堪能することができます。
またフランスに近いということでフランスの影響も受けており、他の地方では味わえない料理を楽しむことができるでしょうアイデアに溢れているのも、カタルーニャ料理ならではですね。
エスケイシャーダ
そんなカタルーニャ料理では、スペイン人には欠かせない“鱈”を使った料理も多く、「エスケイシャーダ」など干し鱈を使ったサラダが人気です。
もちろん肉料理もあり、豚の腸詰など有名な料理ですね。カタルーニャ州は海の幸も山の幸も味わえるとても良い場所なので、魚料理も肉料理もどちらも味わってほしいなと思います。
マル・イ・モンターニャ
カタルーニャ料理は、海の幸も山の幸もたっぷり使っているのが特徴ですが、この2つをミックスさせた料理が、「マル・イ・モンターニャ」という料理。
他の地方にはなく、ここでしか食べられない料理で、鶏肉や魚介類を使って煮込んでいます。
他にも、上記で紹介した鱈を使った料理「エスケイシャーダ」は、干し鱈のサラダになります。
鱈はスペインでは一番よく食べられる食材の1つですから、スペインに行ったらぜひ食べてほしいですね。
カタツムリ
また、春先になるとカタツムリの煮物も美味しくいただけます。専門店もあるくたい代表的な料理で、年中食べられますが、もっとも美味しい時期は春先のようです。
コリコリとしたなんとも言えない食感が、一度食べたら癖になるでしょう。
パン・トマカ
そしてもっとも有名な「パン・トマカ」も忘れてはいけません。シンプルな味ですが、店によって微妙にこだわり方が違います。
バレンシア料理
“バレンシア”と聞けば、ご存知の方も多いのではないでしょうか。バレンシアオレンジが有名なところで、日本でも有名なパエリアが食べられる地方です。
【スペインの米どころ】
スペインが誇る米どころでもあるので、他では味わえない米を使った料理が楽しめるのも、バレンシアならではです。
もちろん、米料理以外にも、野菜やフルーツを使った料理も多く、日本人には親しみやすい料理が多いのではないでしょうか。
また、地中海と内陸部の食材をたっぷり使っていることもあり、栄養も豊富。
スモ・デ・ナランハ・ナトゥラル
バレンシアにあるバルに行けば、搾りたてで新鮮な100%ジュースを飲むことができます。酸味と甘味が美味しく、濃厚なバレンシアオレンジ、ぜひバレンシアに行ったら堪能してほしいですね。
注文時には「スモ・デ・ナランハ・ナトゥラル」と言いましょう。
パエリア
ちなみに有名なパエリアも、店によって味が使われる具材も違うので、要チェックです。
そんなバレンシアから、代表的な料理をいくつか紹介したいと思います。バレンシアに行った際は、ぜひチェックしてみて下さいね。
まず、バレンシアと言えば忘れてはいけないのが「パエリア」上記でも紹介しましたが、パエリアはバレンシア地方の料理です。
日本でも名が知られているので、ご存知の方も多いはず。野菜や肉、魚介類など、いろんな食材をミックスしたパエリアは、店によって味も異なります。
アロス・アバンダ
もちろん、パエリア以外にも、米を使った料理がありますよ。その名も、「アロス・アバンダ」という料理。
スズキや魚のスープで米を煮た、お粥のような料理です。出汁で使った魚も、メイン料理として使うそうです。
他にも、パエリアに似た「フィデウア」や、夏に食べられる「オルチャタ」などもおすすめ。フィデウアは米の代わりに麺を使ったパエリア風の料理です。
バスク地方
スペインのバスク地方では、星付きのレストランがあるほど、高級な料理が多い地方です。また料理好きな男性も多く、男同士で腕前を披露しあうという会員制のクラブもあるほど。
それほど、バスク地方には食へのこだわりや意識が高い人が多いことが認識されています。
バカラオ・アル・ピルピル
そんなバスク地方では、ワインを使った料理や白身魚の料理などが有名。
スペインの海岸で捕れる白身魚は、シンプルにオリーブオイルでトロトロにした「バカラオ・アル・ピルピル」が代表的です。
魚だけでなく野菜もたっぷり入っていますから、栄養も満点ですし、ぜひ味わってほしい一品です。
ピンチョス
もちろん、他にもバラエティ豊富な料理がたくさんあります。特にピンチョスはバケットにサラダや肉などをのせた料理で、種類も多いのでうっかれい食べ過ぎてしまう危険性も(笑)
小さいので食べやすいですし、美味しいワインと一緒にぜひ味わってみて下さい。
ガリシア地方
スペインでは、海の幸も山の幸も味わえる地方が多いのが特徴ですが、ここガリシア地方では、魚介類をメインとした料理が多いのが特徴です。
またどれも日本でも馴染みのある食材ばかりですから、日本人の口にも合う料理が多いのではないでしょうか。他の地方に比べとにかく安いのも嬉しいですね。
プルポ・ア・ラ・フェイラ
そんなガリシア地方で食べられる代表的な料理は、茹でたタコにオリーブオイルと塩、パプリカで味付けしたシンプルな「プルポ・ア・ラ・フェイラ」という料理。
家庭でもよく食べられる料理で、茹でたじゃがいもと一緒に食べるのが定番です。
マリスカーダ
他にも、魚介類をふんだんに使った「マリスカーダ」も有名ですね。
鉄板でグリルした魚介類をシンプルにいただく料理で、地方では高級料理として扱われますが、地元では2人前30~40ユーロで食べられるそうです。
もちろん、肉料理もあります。
カスティーリャ料理
カスティーリャ地方は、乾いた土地と夏と冬の気温差が激しい場所です。その為、冬になると身体をしっかり温める料理が主流です。
ウズラや野兎の料理があるのも、カスティーリャ地方ならではですね。
チュロスとホットチョコレート
ちなみに、カスティーリャ地方での定番の朝食と言えば、チュロスとホットチョコレート。日本人にとっては甘~い朝食ですが、冬は極度に寒いこの地方では、この組み合わせが一番なんだとか。
暖かく濃厚なホットチョコレートと、サクッとしたチュロスは、スペインに行ったらぜひ味わってほしいですね。
マンチェゴチーズ
また、スペインではチーズを使った料理も有名で、なかでも「マンチェゴチーズ」と呼ばれる料理は、羊のミルクで作られたチーズを使って作られます。
パンと一緒に食べたり、果物のコンフィチュールと一緒に食べることが多いようです。
カリンのコンフィチュールをのせたマンチェゴチーズは、定番中の定番。
ジビエ
夏と冬の気温差が激しいカスティーリャ地方では、フランスで食べられるシビエ料理も食べることができます。
シビエ料理とは、イノシシや野兎、真鴨などを使った料理のこと。少し癖がありますが、食感が良く、一度食べたら癖になるとか…。
そんなカスティーリャ料理から、代表的な料理をいくつか紹介したいと思います。
コチニージョ
まずは、ぜひ試してほしい「コチニージョ」という料理。
子豚を丸焼きにした料理で、皮はパリパリ、中は柔らかくジューシーになっています。大人の豚とは全然違う、トロッと溶けるような味わいがコチニージョの特徴です。
カジョス・ア・ラ・マドリレーニャ
その他にも、牛の腸を煮込んだ「カジョス・ア・ラ・マドリレーニャ」も代表的な料理の1つ。
ここでは肉の腸を詰めた料理が多く、豚肉の腸詰めなども有名です。血入りの豚のソーセージとパプリカ、鷹の爪を使って作ります。
アンダルシア料理
アンダルシアと聞くと、耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。温暖で地中海気候なここの地方では、フルーツや野菜が豊富。
また、日本に輸出される質の良い食材も多く食べられるので、日本人の口にも合う料理が多いのではないでしょうか。
特に、魚や海老類は有名。ここに来たら、まずは魚介類を味わってほしいですね。
生ハム
さらに、山間部になると、生ハムの産地ということで、美味しい生ハムも食べることができます。スペインの生ハムは絶品ですから、スペインに行った際はぜひ味わってみて下さい。
他にも、はちみつやアーモンドを使ったお菓子なども、アンダルシア地方では有名です。
オリーブオイル
そして、忘れてはいけないのがオリーブオイル。アンダルシアはオリーブオイルの名産地でもあります。新鮮で美味しいオリーブオイルを使っているのも、アンダルシア料理ならではです。
生ハムの産地であったり、はちみつやアーモンドを使ったお菓子が有名であったり、あのオリーブオイルの名産地でもあるアンダルシアは、日本人の口に合う料理もたくさんあります。
ガスパチョ
また夏は厚さの厳しい地方でもありますから、季節ごとにさまざまな料理を楽しめるのも、アンダルシアならでは。
特に「ガスパチョ」と呼ばれる料理は、トマトやピーマン、にんにくなどをペースト状にし作られた料理で、とってもヘルシー。
日本でも名が知れていますが、たくさんの野菜を使っているので、栄養も満点ですし、スペインの家庭では頻繁に食べられる料理でもあります。
ラボ・デ・テルネラ
そして、冬になると「ラボ・デ・テルネラ」という料理が人気です。牛尻尾を煮込んだ料理で、玉ねぎと一緒に煮込んで作られます。
とろけるような食感が、癖になる一品です。
あとは、甘口から辛口まで豊富な種類のシェリー酒も忘れてはいけません。
スペインのワイン
味の特徴
ワインと言えばフランスが名産地ですが、スペインもまた、ワインが有名な国。
フランスに負けず劣らず多くのワインを生産しており、特にシェリー酒はもっとも有名なワインになります。
また、地域によっていろんな特色があるのも、スペインのワインならでは。ですから、スペインに行ったらぜひ本場のワインを飲んでみてほしいなと思います。
【渋いワインが人気】
ちなみに、スペインはマッチョなお国柄(笑)その為、タンニンが渋いワインが昔は好まれていたそうです。
最近はこういったワインは減っており、繊細なワインや若者でも飲みやすいワインが増えていますが、今も変わらず渋いワインも人気のようです。
とにかく、いろんなワインがあるのが、スペインならでは。またラベルのデザインもオシャレなものが多いので、ワイナリーや専門店に行くと、いろんなラベルにも注目してほしいですね。
価格
スペインのワインの価格は、安いものから高いものまで、とにかくピンキリなのが特徴です。
ですから、「え?こんな値段で買えるの?」というものもあれば、怖くて手が出ない値段のものもあったり、本当、いろいろです。
それでも高品質であることは、安いワインも高いワインも同じ。
安いから質が落ちるとか、不味いというのは、スペインワインにはありません。(口に合う・合わないはありますが)
【おすすめは?】
そんなスペインの代表的なワインは、「シェリー酒」。スペイン南部で生産されるワインで、繊細な味わいのものや甘口、辛口などさまざまな種類があります。
そして「カバ」と呼ばれるワインは、もっとも安く手に入るワインです。スーパーでよく売っており、甘さはいろいろあります。
もちろん、「赤ワイン」も代表的なワインの1つ。スペイン人にとって、ワインと言えばやっぱり赤。
老若男女愛されているワインで、地方によってこだわりや味わいが違うのが特徴です。
スペインの食事マナー
スペインのレストランで食事する時のマナーについて、簡単に説明したいと思います。国や地方によっていろんな決まりがありますので、最低限は把握しておきましょう。
服装
まずは、服装について。日本でも高級レストランではきちんとした装いで行くのが決まりですが、スペインでもカジュアルすぎる格好はNG。
男性であれば襟付きのシャツに長ズボン、革靴。女性は、ワンピースにスニーカー以外の靴。
基本的に堅苦しいマナーはないのがスペインですが、それでもある程度の格好で行くのが礼儀になります。
普段着ているようなカジュアルな格好で行くのは、避けたほうが良いでしょう。とはいえ、高級レストラン以外のレストランでしたら、清潔感のある格好ならジーンズでもOKのようです。
もちろん、バルなどはいつも着る格好でも十分ですのでご安心を。レストランは“最低限のマナー”を守りましょうということです。
食事マナー
続いては、スペインに限らず、レストランならではのマナーの紹介です。スペインは堅苦しいマナーはありませんが、それでも最低限のマナーは守って食事をしましょう。
①音を立てない
食べる時にクチャクチャ音を立てて食べたり、皿をカシャカシャ音を立てたり。音を立てて食べる食べ方はNGです。
中華料理のお店でラーメンを食べたとしても、音を立てないのがスペイン流だそうです。
②皿を持ち上げない
ついついやってしまいがちな皿を持ち上げる行為。スペイン人はしませんので、スペインで食事をする時は気をつけましょう。
③パンは手で千切って
そのまま齧るのではなく、手で小さく千切ってからいただきます。
④ワインは自分で注がない
高級店では、ワインはテーブルに置いてあっても店員に注いでもらいます。
⑤水は有料
日本では水は無料ですが、スペインでは有料になります。水を飲みたい時は注文しましょう。
他にもいろいろありますので、旅行前にチェックしてみて下さい。
スペインのチョコレート
スペインは、チョコレートと深い関係があるのはご存知ですか?
なぜなら、チョコレートの起源はすべてスペインにあるからです。皆が食べているチョコレートも、スペインからきているもの。
日本ではバレンタインになるといろんな店でチョコレートを多く販売するようになりますが、では、チョコレートの発祥地と言われているスペインでは、どうなのでしょうか?
【スペイン式バレンタインデー】
実はこのバレンタインデー=チョコレートというのは、日本ならではの習慣のようです。
要するに、スペインではバレンタインだからと言ってチョコレートを恋人にあげる、好きな相手にあげることはないようです。
スペイン人にとってバレンタインは、男性はバラの花束を、女性は本を、という習慣があります。
もちろん、プレゼントを交換することも。花束や本は、教養や求愛の形として渡すことが多いそうです。
【おすすめチョコレート】
スペインのチョコは日本でも馴染みがありますし、お店でも売っているので、スペインに行かなくとも食べたことがある方は少なくないと思います。
なかでも有名&おすすめのチョコは、「BODEGA(ボデガ)」と呼ばれるチョコレート。何種類かのチョコレートをブレンドして作られたチョコで、滑らかで口溶けが良いのが特徴です。
スペインに行けばどこでも手に入るチョコレートですから、ぜひスペインに行った際は買って食べてみてほしいですね。
ちなみに、カンヌ国際映画祭などで公式チョコレートとして扱われています。
【ホットチョコレート】
他にも、スペインではホットチョコレートといってチョコレートのドリンクを飲む機会も多く、チョコラーテ(ココア)は元祖になります。
スペイン人の朝食はホットチョコレートとチュロスという地方もあるくらいですから、スペイン人にとってチョコレートの飲み物は欠かせないのでしょう。
スペインのお土産にはこれ!
スペインに行ったらこのお土産を!という、おすすめのお土産を紹介したいと思います。グルメ特集なので、グルメ関係のお土産を紹介します。
【スーパーで】
まず、スーパーで買えるおすすめのお土産からご紹介。
オリーブ
オリーブの名産地でもあるスペイン。スペインに行ったらこのお土産は欠かせません。
瓶に入ったものから缶に入ったものまで、いろいろあります。瓶は許容範囲の重量を越えがちなので、缶がおすすめ。
アーモンド
隠れたスペインの名産となっているのが、アーモンドです。アーモンドと言えばカリッとした食感が特徴ですが、スペインのアーモンドはしっとりしているのが特徴です。
ポテトチップス
バルのおつまみの定番でもあるチップス。お土産にも欠かせません。スペイン人はポテトチップスが大好きなので、いろんなフレーバーのポテトチップスがあります。
【スーパー以外で】
スーパー以外で買える、おすすめのお土産品を紹介したいと思います。(もちろん、なかにはスーパーで買えるものもあります)
エキストラバージンオリーブオイル
缶や瓶など、いろんなオリーブオイルがあるスペイン。スペインはオリーブオイルの名産地でもありますから、オリーブオイルはお土産におすすめ。
ラベルもオシャレで、部屋に飾りたくなるのも良いですね。新鮮で風味も豊かなので、ぜひお土産にどうぞ。
ワイン
スペインはフランスに続きワインの産地でもあるので、いろんなワインやリキュールがあります。
ただワインは重量など持ち帰るのに決まりがありますから、その辺に気をつけて買いましょう。
インスタント
スペインの料理を手軽に食べられるインスタント食品もおすすめ。インスタントなのに本格的な味が食べられると人気があります。特におすすめなのは、パエリアやイカ墨ご飯など。