スペインと聞けば、フィエスタ(お祭り)を連想する方も多いのでは?
有名な牛追い祭りやトマト祭りの他にも、スペインでは魅力たっぷりのフィエスタがたくさん行われています。
今回は、スペインならではの楽しいお祭りイベントを紹介します。
レッスンの内容
スペインの祭り
フィエスタ・デ・サン・フェルミン
牛追い祭り
日本のテレビでも特集されることの多いこちらのお祭り。ナバーラ州のパンプローナで、毎年7月6日から14日まで開催されます。
開始時刻になると、一斉に解き放たれた牛たちの前に人々が飛び出し、闘牛場までの道のりを牛と共に駆け回って、観客も一体となり街が熱狂に包まれます。
【なんと起源は12世紀!】
起源は12世紀にまでさかのぼる伝統あるお祭りで、闘牛の前に行われていたエンシエロ(「牛追い」の意。その日の闘牛に出場する牛を闘牛場まで追い込んでいた) が祭りの元になったと言われています。
勇気と度胸のある方は、是非とも一度こちらのお祭りに参加して、スペインの情熱を肌で味わってみては?
ラ・トマティーナ
トマト祭り
世界中の観光客がこぞって集まるラ・トマティーナは、バレンシア州のブニョールで8月の最終水曜日に開かれるお祭りです。
当日には、大量のトマトを積んだトラックが町中を走り回り、人々はそのトマトを拾って互いに投げ合います。
トマトが飛び交う様は息もできないほど激しく、あっという間に街や人々が赤一色に染まっていきます。
【若者の乱闘が発祥?】
祭りの始まりは諸説ありますが、20世紀半ばに村の若者たちの乱闘が過熱して人々がトマトを投げ合ったことだといわれています。
インターネットで参加チケットの事前購入もできるので、是非参加してみてください。
ファジェス
火祭り
守護聖人サン・ホセを祝って、バレンシア州バレンシアで3月15日から19日に開催されるお祭り。
起源は、毎年3月に大工職人が古い道具や材料を焼き払っていた習慣にあるといわれています。
【張子人形を見に行こう】
この祭りのために、人々は1年間をかけて10メートルを超える巨大な張り子人形を作ります。
人形の種類は、物語に登場する人物からアメリカの大統領まで、バラエティに富んでいます。
祭り期間中には盛大なパレードが行われ、爆竹や音楽と共に人形たちが街を練り歩きます。
クライマックスは最終日の「クレマ(人形焼き)」で、人気投票で1位に選ばれた人形を除いて、他の人形が全て燃やされます。
儚くも美しく燃え上がる火柱に圧倒されること間違いなし。
フェリア・デ・アブリル
春祭り
上に紹介したフィエスタ・デ・サン・フェルミンとファジェスに並び、スペインの三大祭りの1つとされているお祭り。
このお祭りは、アンダルシア州セビリアで、セマナ・サンタ(聖週間)の約2週間後(4月に当たることが多い)に開かれます。
【衣装も見所】
人々はフラメンコの伝統的な衣装に身を包み、カセタと呼ばれるテントに集って仲間内でパーティーを開きます。
祭りの期間中は、その他にもパレードや闘牛、フラメンコショーが催されます。
地元の女性たちが踊る伝統的な踊り「セビジャーナス」も見どころの一つ。春の暖かい陽気の中、アンダルシアの情緒を味わえるお祭りです。
ラ・メルセ
メルセ祭り
毎年9月24日付近にバルセロナで開かれるお祭り。町を厄災から守ったという伝説をもつ聖女メルセを祝って開かれます。
期間中には、コンサートやカタルーニャの伝統舞踊サルダーナ、人形のパレードといったイベントが催され、街は華やかなお祭りムードに包まれます。
【ユネスコにも登録】
見どころは、カステイと呼ばれる「人間の塔」。200人もの人々が幾段にも組み合って、10メートルにも届く塔を形成します。
カステイは、カタルーニャ地方に伝わる伝統的な文化として、2010年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。
カタルーニャの文化にどっぷりと触れることのできるお祭りです。
おわりに
いかがでしたか?上に挙げたもの以外にも、スペインでは各地方で様々なお祭りが開催されています。
その土地の文化や歴史を知ることのできる貴重な機会なので、是非とも参加してみてくださいね!