スペイン語の前置詞のporとpara、とても混同しやすいクセ者です。みなさんはどのように使い分けるかご存知ですか?
前回はporの使い方を学びましたね。今回は、paraの使い方をいくつかご紹介します。どのように使われているか、実際の会話を通して学びましょう!
paraの使い方
目的
Juan: ¿Para qué estudias español?
何のためにスペイン語を勉強しているの?
Taro : Para trabajar en España.
スペインで仕事をするためさ。
“para+ 名詞、動詞など”で、「目的」を表すことができます。
”para trabajar en España”といえば、「スペインで仕事をする目的で」という意味になります。
paraのあとに”que+接続法の文”が来ることもあり、「(主語以外の者が)~するために」となります。
Mis padres están ahorrando para que mi hermano estudie en España.
両親は、兄のスペイン留学のため(=兄がスペインで勉強するという目的のために)お金を貯めています
受取人
Juan: He traído este pastel para María.
マリアにこのケーキを持ってきたよ。
Taro : Muy bien, que a ella le encantan los dulces .
いいね!彼女甘いものが大好きだもんね。
“para+名詞や代名詞など”で、「(物や行為の受け取り手を表す)~へ」となります。 ”para María”といえば、「マリアへ」という意味になります。
目的地への方向
Juan: ¿A dónde vas?
どこへ行くの?
Taro : Bueno, para casa, que mi abuela está esperándome.
うちだよ。おばあちゃんが待ってるからさ。
“para+名詞”で、「方向」を表すことができます。 ” (Voy) para casa”といえば、「家へ(行く)」という意味になります。
締め切り
Juan: El ensayo es para el martes que viene.
エッセーは次の火曜日までだよ。
Taro : ¿Para el martes? ¡Nos falta poco ya!
火曜日までだって?もうすぐじゃないか!
“para+名詞”で、「期限・締め切り」を表すことができます。
” para el martes que viene”で、「次の火曜日が締め切り=次の火曜日までに」という意味になります。
おわりに
いかがでしたか?
以上に挙げたものが、paraの代表的な使い方のうちのいくつかです。それぞれporとparaをどのような時に使うか、分かりましたでしょうか?
いろいろな例文を探して、porとparaの使い方に慣れるようにしましょう!一度慣れてしまえば、自由に使いこなせるはずです。