観光地を歩いていると、レストランへの呼び込みやお土産品の売り込みなど声をかけられることがよくあります。そんな時にはっきりと断れないと、予定外の出費につながる場合も。
今回は、観光客向けの勧誘や押し売りに「No」を示すフレーズをご紹介します。
レッスンの内容
会話
Trabajador:¡Hola! ¿Os apetece comer una buena paella? Tenemos un restaurante muy bueno aquí mismo.
スタッフ:ねぇ、キミたち!パエリアを食べたくない?すぐ近くに、いいレストランがあるよ。
Turista:…….
観光客:……。
Trabajador:¡Pero si está ahí mismo, en la esquina! Si vais ahora, todavía hay mesas libres.
ほら、すぐその道の角だよ。今ならまだ席が空いているから。
Turista:No, gracias.
いいえ、けっこうです。
Trabajador:También tenemos jamón y quesos. Es mejor comer aquí que seguir buscando. ¿De dónde sois?
生ハムもチーズも揃ってるよ。ほかを探すよりここで食べていったほうがいいって。キミたち、どこから来たの?
Turista:De Japón.
日本です。
Trabajador:”konichiwa” Venga, es por aquí. Os llevo.
こんにちは!さ、こっちだよ。連れてってあげるよ!
これは、スペイン語圏の人気都市にある観光スポット周辺で見かけられる呼びかけです。無視して通り過ぎようとしても、時にはしつこく声をかけられることもあります。
この会話では誘いに対して「No, gracias.」としか言っていませんね。このひとことで十分の場合もありますが、日本の人たちは穏やかな印象を与えるためか、スペイン語圏の人たちはあきらめずさらに誘ってきます。
例えば、「Tenemos prisa.(急いんでいるので)」「No lo necesito.(必要ないです)」など、もうひとことを付け加えて、明確に断りの意志を伝えましょう。
観光地付近にある広場やレストランでは、アクセサリーや民芸品などを手売りしている外国人たちもいます。
風船などを子供たちに強引に手渡したり、バラなどの花を一方的に受け取らせたりして、それを手に取るとお金を請求されるというパターンも。
それほど高い金額ではないので旅の思い出になるかもしれませんが、いらないと思う時にはキッパリと断ってくださいね。
街角での勧誘を断るためのスペインフレーズ
No, gracias. / No es necesario.
けっこうです/いりません。
Tengo prisa. / Tenemos prisa.
急いでいるので。
Tengo que irme ya. / Tenemos que irnos ya.
もう行かなくてはいけないので。
Tengo / Tenemos una reserva en otro restaurante.
もう予約しているほかの店があるので。
街角の押し売りを断るためのスペインフレーズ
No, gracias.
いりません。
No puedo comprarlo.
買うことはできません。
No lo necesito, gracias.
必要ないです、ありがとう。
おわりに
「No gracias.」は、相手に感謝を込めた優しい言い方にも、相手をあきらめさせる強い言い方にもなります。
「気持ちは嬉しいけれど、ごめんなさい」という時、または「絶対にいらないです!もうやめてください!」という時、同じ「No gracias.」というひとことでもトーンを変えて相手に気持ちを伝えてみてください。