さあ、今日も元気にスペイン語でコミュニケーション!
中南米は文学の宝庫…。本屋で中南米小説を探しているユリカは、目移りしているようです。さっそく今日の会話をのぞいてみましょう!
レッスンの内容
中南米文学をスペイン語で
María: ¿Has decidido qué vas a comprar?
どれを買うか決まった?
Yurika: No puedo decidirme… la tarea es “leer un libro de literatura latinoamericana”, pero no sabía que había tantos.
決められないわよ…「中南米の本を読め」っていう宿題だけど、こんなにたくさん本があるとは知らなかったわ。
María: Claro. Hay muchos países y muchos escritores. ¿Por qué no eliges la obra de algún premio Nobel?
あたりまえよ。国も多いし、作家も多いんだから。誰か、ノーベル賞作家のものを選べば?
Yurika: Quieres decir García Márquez, ¿verdad? Pero no me apetece leer algo muy largo.
ガルシア・マルケス、でしょう?でもあんなに長い小説は読みたくないな。
María: Bueno, “Cien Años de Soledad” es bastante voluminoso.
まあね。「百年の孤独」は相当ボリュームがあるわよ。
Yurika: ”El otoño del patriarca” también parece muy difícil.
「族長の秋」も、ずいぶん難しそうよね。
María: Allí está “Fresa y Chocolate” de Senel Paz.
あそこにセネル・パスの「イチゴとチョコレート」があるわよ。
Acabamos de ver la película; sabiendo la historia seguro que podrás leerla fácilmente.
映画を観たばかりだし、内容が分かっているから読むのも楽よ。
Yurika: Literatura cubana… interesante.
キューバ文学か…面白そうね。
María: Mi escritor latinoamericano favorito es Eduardo Galeano. Es un periodista uruguayo.
私の好きな中南米の小説家はエドゥアルド・ガレアノよ。ウルグアイの新聞記者なの。
Yurika: Ah, lo conozco. Una vez leí un extracto de su obra “Memoria del fuego”.
ああ、知っているわ。「火の記憶」の抜粋を読んだことがあるわよ。
María: Su obra es reportaje más que novela.
彼の作品は、小説というよりもレポートよね。
Las frases son claras y fáciles de leer, aunque sus libros son bastante largos.
文章がはっきり書かれていて読みやすいわよ。作品はかなり長いけれどね。
Yurika: Mira, este libro no es muy gordo. “Ser como ellos”… vale, voy a comprar este.
見て、この本ならあまり厚くないわよ。「彼らのあり方」…よし、これを買うわ。
この一言で壁を超える
García Márquez
ガルシア・マルケス
コロンビアのノーベル賞作家、ガブリエル・ホセ・デ・ラ・コンコルディア・ガルシア・マルケス(Gabriel José de la Concordia García Márquez)。
代表作「百年の孤独」も「族長の秋」も、相当なボリュームがありますが、スペイン語読解の底力を付けたい方は、ぜひチャレンジしてみましょう!
Eduardo Galeano
エドゥアルド・ガレアノ
Eduardo Hughes Galeano(エドゥアルド・ウヘス・ガレアーノ)は新聞記者らしく、シンプルで初・中級者にも読みやすいスペイン語です。
作品の内容も、中南米世界からの視点で世界情勢を分析するものが多く、スペイン語そのものの勉強以上の知識が得られます。
まずは代表作「Las venas abiertas de América Latina(ラテンアメリカの切り開かれた血脈)」がお勧めです!
★つ・ぶ・や・き★
例文中のsenel paz (セネル・パス)はキューバの作家。代表作『苺とチョコレート』は映画にもなりました。
キューバの日常生活空間を追体験できる、キューバファン必見の作品です。
ラテンアメリカの小説は、メッセージもボリュームもドッサリ!読解力が求められます。まずは映画で、サックリと内容をつかんでから読み始めるのがコツですね。