王室が築いたスペイン:イサベル女王とフェルナンド王の影響力と歴史

    1. 世界遺産で覚えるスペイン語

    ¡Hola todos! みなさんこんにちは。今日のテーマも引き続き【王室】です。長い王政の歴史を持つスペインの発端をご紹介します。

    スペインを建国した王家のイサベルとフェルナンド、スペイン歴史上の最も重要な人物にも挙げられるこの二人について見ていきましょう!

    王室が築いたスペイン:イサベル女王とフェルナンド王の影響力と歴史

    スペイン建国の王

    Juan : ¿En Japón tenéis el Emperador y el Primer Ministro?

    日本には、天皇と首相がいるの?

    Taro : Sí, pero hoy en día el Emperador no tiene atribuciones políticas.

    そうだよ。今日では、天皇は政治的権限を持たないけどね。

    Según la Constitución, es el símbolo del estado.

    憲法によると、国家の象徴なんだ。

    Juan : Qué interesante. Nosotros también tenemos el Rey y el Primer Ministro.

    おもしろいね。スペインにも、王と首相がいるよ。

    España es un país de monarquía desde 1479, cuando se casaron Isabel de Castilla y Fernando de Aragón.

    スペインは、1479年のカスティーリャのイサベルとアラゴンのフェルナンドの結婚以来、王制をとってきた国なんだ。

    スペイン建国

    どうやってスペインができたの?

    スペイン、グラナダのアルハンブラ宮殿の庭園にある噴水。

    スペインという国が成立する前は、一体どんな状況だったのでしょうか。

    8世紀にイベリア半島に侵入し半島を治めていたイスラム王朝が滅亡したのち、スペインは、数多くのイスラム勢力とキリスト教諸国が分裂している状態でした。

    そんな中、大国へと成長していったのが、カスティーリャ王国とアラゴン王国です。

    1479年、カスティーリャ王国の王女イサベルと、アラゴン王国の王フェルナンドの結婚をもって、二国が連合し「スペイン王国」が完成したのです。

    二人の功績

    スペイン建国以外に特筆されるイサベル女王とフェルナンド王の功績、それは「レコンキスタの完成」です。

    「国土回復運動」とも訳されるレコンキスタは、キリスト教徒がイスラム勢力に侵入されたイベリア半島の奪回を試みた活動のこと。

    【スペインの国土回復の祖】

    それを完成させたのが、このイサベルとフェルナンド両王でした。二人は1492年、イスラム勢力最後の砦であったグラナダを陥落させ、スペイン王国の統一を果たしました。

    これで、718年に始まった長いレコンキスタ(約765年もの間続いていた!)は終わりを告げました。

    1496年には、ローマ教皇よりこの偉業が称えられ、二人は「カトリック両王」という称号を授けられました。

    カトリック両王が眠る場所

    柱と柱のあるスペインの大聖堂の内部。

    スペインの建国に大いに貢献した二人が眠る場所、それはアンダルシア地方のグラナダです。

    レコンキスタを完成させた地で、眠りについている両王。市内にあるカテドラル(大聖堂)内の王室礼拝堂には、二人の石棺が安置されています。

    いかがでしたか?スペイン王室の第一代目を築いた王女と王でした。

    スペインでは非常に重要な人物なので、ぜひ覚えておいてくださいね!

    スペイン王室-時代を超えて受け継がれる家族

    長い王政の歴史を持つスペイン。王家に関しても興味深い物語が数々あります。現在のロイヤルファミリーといえばスキャンダルも実は多いのですが、スペインを知るうえでは見過ごないテーマです。

    さて今回は王室に関わるスペイン語を確認しておきましょう。

    会話

    Takeshi:¿En el Palacio Real de Madrid todavía viven los reyes?

    マドリードの王宮には今でも王様たちが住んでいるの?

    Diego:Ahora viven en el Palacio de la Zarzuela, que está en las afueras de Madrid.

    今では彼らはマドリードの郊外にあるサルスエラ宮殿に住んでいるよ。

    Takeshi:Entonces, ¿ese magnífico edificio solo está ahí para ser admirado?

    ということは、マドリードの王宮はあんなにも立派なのに今では鑑賞するだけの施設なんだね。

    Diego:No, ¡qué va! En ese palacio se celebran ceremonias y banquetes. Para la familia real española todavía es un lugar muy importante.

    いや、そんなことはないよ。セレモニーや晩餐会があの王宮で行われることもある。スペイン王室にとっては今でも大事な場所だよ。

    Takeshi:Entiendo. Por cierto, la reina de España es realmente guapa, ¿eh?

    そうなんだ。ところで、女王様って本当にキレイな人だよね。

    Diego:Sí. Antes era presentadora del telediario. Era bastante popular.

    ああ、彼女は元ニュースキャスターだったんだ。かなり人気があったんだよ。

    Takeshi:Que acepten a una persona así demuestra que la monarquía española es bastante abierta, ¿verdad?

    ああいう女性を迎え入れるところがスペインの開かれた王室という感じだね。

    ここに注目!

    Que acepten a una persona así demuestra que la monarquía española es bastante abierta, ¿verdad?

    demuestra は「証明する」という意味の動詞 demostrar の直説法現在形(三人称単数)。 monarquía「王国・君主制」という意味を持つ単語。

    この一文は「彼女のような女性を迎え入れたことは王政スペインの開かれた王室を象徴しているだろう」と表現しています。

    スペインのエリザベス女王とその家族がスペインで木を指差している。

    スペイン王室

    現在のスペイン国王は2014年に王位を継承したフェリペ6世です。

    2004年、フェリペ6世は国営テレビの人気キャスターだったレティシアさんと結婚。初の民間出身の妻、しかも離婚歴があるということで当時大きな話題となりました。

    2005年に皇太子夫妻として、2017年には国王夫妻として日本を訪れ、日本の皇室との縁も深いお2人。レオノール王女とソフィア王女というとても愛らしいプリンセスがいます。(2019年現在)

    ここで、王室に関わるスペイン語を覚えておきましょう。

    王室に関わるスペイン語

    • rey 国王
    • reina 女王
    • príncipe 王子(プリンス)
    • princesa 王女(プリンセス)
    • infante 国王や王子の兄弟(王位継承順位の低い男家族)
    • infanta 国王や王子の姉妹(王位継承順位の低い女家族)
    • familia real ロイヤルファミリー
    • palacio real 王宮
    • coronar 即位する(戴冠)
    • abdicar 退位する
    スペインのマドリードにある王宮。

    おわりに

    ロイヤルファミリーにまつわる話題は政治、外交、ファッション、ゴシップなどさまざまな角度から連日ニュースや雑誌で取り上げられています。記事を読んでみるとスペインのお国柄が見えてくるのではないでしょうか。

    またマドリードにはスペイン王家を象徴する非常に美しい王宮があります。

    スペインの歴史を知るためにも芸術を鑑賞するという意味でも、ぜひ一度は訪れてみてください。

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