¡Hola todos! みなさんこんにちは。前回はスペインの初等・中等教育についてお話しましたが、今回はスペインの高校・大学教育を見ていきたいと思います。
日本 では厳しい大学受験、スペインでは?その後の就職は?さあ、スペインの教育事情を覗いてみましょう!
レッスンの内容
スペインの高校・大学事情
Taro : ¡Hola Javi! ¿Qué tal? Te veo un poco cansado.
: やあハビ!元気?ちょっと疲れてるみたいだね。
Javier : ¡Hola! Voy tirando…ahora tengo muchos exámenes.
やあ。何とかやってるよ。今は試験がたくさんあるから。
Taro : ¿Sí?
そうなの?
Javier : Si suspendo uno, tengo que repetir esa asignatura el año que viene.
もし落第したら、また来年同じ科目を履修しなくちゃいけないんだ。
Taro : ¡Qué duro! Qué te vaya bien.
大変だなあ・・・上手くいくといいね。
高校入学時に専門を選ぶ?
10年間の義務教育を卒業したのち、希望者は日本の高校にあたる Bachillerato(バチジェラート)へ進学します。
日本の一般的な高校と大きく違っているのが、こちらの Bachilleratoのシステム。学生は、入学時に自分の専門を選んで入学するのです。
選択肢は3つあり、Artes(芸術)、Ciencias y Tecnología(科学・工学)、Humanidades y Ciencias Sociales(人文科学・社会科学)の3つのコースから選ぶことができます。
そして大学へ入学する際、基本的に Bachilleratoで自分が履修したコースと同分野の学部しか選ぶことができません。
高校時より、自分の好きなことや専門性を高めることができますが、その反面、将来の選択肢を限定してしまっているという見方もできます。
17歳の時点で将来の進路を見据えるのは、なかなか難しいことかもしれません。
大学受験は?
様々な改革が試みられている日本の大学受験制度ですが、いまだ試験によって合否が決まる場合が一般的ですね。
スペインの大学受験にも、日本のセンター試験のように、 Selectividadという統一試験があります。
試験のために学生たちは一生懸命勉強しますが、試験の点数以外にも、 Bachilleratoでの成績も重要になってきます。
Selectividadでの試験の結果を40%、 Bachilleratoでの成績を60%に換算したポイント数で、入学できる大学等が決まります。
よって大学へ入るためには、試験のためだけでなく、日々の学校での勉強も頑張らなくてはいけないということですね。
大学生活・就職
スペインの大学のシステムは日本と似ています。
学生たちは授業に出席し、レポートの課題や試験をこなしていきます。大学にもよりますが、スペインの大学の方が日本ものよりも試験が多いようです。
学部は基本的に4年で卒業となります。(医学部などは6年)卒業後仕事を探す際は、その分野の学科を卒業していることが求められる場合が多いです。
例えば、翻訳家のポストに応募する場合、応募条件に「翻訳学科」卒業であることと書かれている場合が多いのです。
スペインの大学では実用的な授業が多いということかもしれませんね。
おわりに
いかがでしたか?スペインの高等・大学教育は、専門性を高めるという点にスポットがおかれているようです。これは、日本の教育との大きな違いかもしれませんね。