¡Hola todos! みなさんこんにちは。今回は教育編の最後として、スペインの言語教育についてご紹介 したいと思います。
スペインはスペインでも、地域によって異なった言語教育が行われているのをご存知でしたか?
レッスンの内容
スペインの言語教育
Taro : ¿Cómo se lee esta frase?
このフレーズ、何て読むの?
Javier : A ver…se lee “Molt bé”, que significa “muy bien” en catalán.
どれどれ・・・”Molt bé”と読むんだよ。カタルーニャ語で「とてもいい」という意味さ。
Taro : El catalán es un idioma que se habla en Cataluña, ¿verdad?
カタルーニャ語って、カタルーニャ地域で話されている言語でしょう?
Javier : Exacto. Se parece mucho al francés.
その通り。フランス語によく似ているんだ。
スペインの公用語
スペイン全地域でスペイン語が話されていると思われていることが多いのですが、実は、地域によって公用語が2つある場合があるのです。
まず、上の例文でも触れた catalán(カタルーニャ語)。
バルセロナを州都とするカタルーニャ州やバレアレス諸島などで、 castellano(スペイン語)と並ぶ公用語になっています。
また、北西部ガリシア地方では gallego(ガリシア語)が、北部バスク地方では euskera(バスク語)が話されています。
それぞれの地域で、地域の言語がスペイン語と並ぶ公用語に指定されています。
カタルーニャ語とガリシア語は、スペイン語と同じくラテン語を起源とする言語ですが、バスク語は全く異なった形態をもち、起源がよく分かっていない言語です。
それぞれの地方言語の教育
スペイン語と地方言語の両方の言語が公用語とされている地域では、教育においても両言語での教育が行われており、大多数の人はバイリンガルとして育ちます。
しかしながら、例えば独立志向の強いカタルーニャ地域においては、カタルーニャ語がスペイン語より優先されることも。
先生によって、授業は全てカタルーニャ語で行われる場合もあります。
地域固有の言語を尊重し継承するという点では素晴らしいですが、外国人などカタルーニャ語話者ではない人々にとって、やや排他的となってしまうこともあるという見方もされています。
また同時にカタルーニャでは、カタルーニャ語を話さない人々のために、無料でカタルーニャ語の授業を提供している場所もあります。
おわりに
いかがでしたか?地域ごとアイデンティティが強いスペインにおいては、言語教育もその地方のシステムの重要な要素となっています。
地域ごとに異なった教育法をとっており、その地域の考え方が、教育にそのまま反映されていると言えるでしょう。