さあ、今日も元気にスペイン語でコミュニケーション!かつてのスペイン通貨「ペセタ」から、「ユーロ」に代わって早15年…
EU通貨統合は、スペイン経済に影響を与えたのでしょうか!?
レッスンの内容
ペソからユーロへ
会話
さっそく今日の会話をのぞいてみましょう!
Yurika: No conocí la España de la peseta. ¿Crees que ha cambiado algo con la nueva moneda?
ペセタの頃のスペインを知らないわ。通貨が変わって、何か変化したと思う?
María: Creo que sí. Nunca me olvidaré del momento en que toqué euros en efectivo por primera vez.
たぶんね。初めてユーロの現金を手にした時のことは、決して忘れないわ。
Era todo nuevo y limpio, como si fuera dinero del monopoli.
新札で綺麗で、まるで人生ゲームで使うおもちゃのお金みたいだったわよ。
Yurika: Supongo que al principio habría mucha confusión, la gente no estaba acostumbrada al valor del Euro.
初めの頃はユーロの価値が分からなくて、混乱したんでしょうね。
María: Claro. En televisión se emitía un anuncio que decía “6 euros son 1000 pesetas”. Así fueron dándolo a conocer poco a poco.
もちろんよ。コマーシャルで「6ユーロは1000ペセタです」っていうのを流していたわ。そうやって何とか慣れていったのよ。
Yurika: ¿Hubo alguna influencia en la economía?
経済に何か影響はあったの?
María: Pues, el precio de las cosas subió bastante.
そうね、物価が上がったと思うわ。
Yurika: Ya me lo imagino… la gente se enfadó, ¿verdad?
そうだと思ったわよ…みんな怒ったでしょう?
María: Sí, me parece que mucha se sintió engañada al no saber bien del valor de la nueva moneda.
まあね。新しいお金の価値が分からないせいで、うまくだまされていたみたいよ。
Yurika: Qué mal. ¿Puedes darme algún ejemplo?
ひどいわね。どんな感じだったの?
María: Me acuerdo de una tienda de fotografía que tenía un cartel que ponía “900 pesetas”.
覚えているのは、ペセタの頃に「900ペセタ」って表示していた写真屋があったのよ。
Y al cambiar al Euro, tacharon dos ceros y pusieron “9 euros”.
それがユーロになったら、ゼロふたつと通貨単位だけ変えて「9ユーロ」って変えたのよ。
Yurika: 9 euros son unas 1500 pesetas. ¡Qué tramposos!
9ユーロって大体1500ペセタじゃない。ひどいトリックね。
María: Así es el truquillo de subir los precios.
それが庶民生活の物価上昇の手法なのよ。
この一言で壁を超える
En efectivo
現金で
旅先の買い物でもよく使う用語。現金で払う時は「en efectivo」、カードで支払いたい時は「con tarjeta」です。
Peseta
ペセタ
2001年から欧州統合通貨「ユーロ」を導入したスペイン。ペセタの頃は日本円と比較的近い通貨価値で計算がしやすかったのですが…
ユーロになったとたんに値上げ競争を始めた小売店も多いようです。
つ・ぶ・や・き
「昭和」という元号で、一昔前を懐かしむように…スペイン人は「ペセタの頃は…」といっては昔を懐かしみます。
上昇し続ける物価、給与は減る一方…思い起こせば、ユーロの導入のタイミングで景気低迷が始まったのかもしれません。
ヘミングウェイがスペインをしたためた、あの小説のタイトルにあやかって…
がんばれ、スペイン!「日はまた昇る」!