知っておきたいスペインの歴史上の人物

  1. 世界遺産で覚えるスペイン語

「スペインの歴史において重要な人物」と聞いて、あなたは誰を思い浮かべますか?

ちょっとした歴史を知ると、語学にも文化にも関心がさらに深まっていきます。すぐに名前が思い浮かばない人は、ここでまず5人の名前を覚えてください。

知っておきたいスペインの歴史上の人物

会話

Kenji: ¿Quién es el de la estatua de la Plaza Mayor?

マドリッドのマヨール広場に立っている銅像は誰なの?

Diego:Es Felipe III(Felipe Tercero).

フェリペ3世だよ。

Kenji:¡Ah, Felipe! Por él recibieron su nombre las Islas Filipinas, ¿no?

ああ、フェリペか。フィリピンの国名は彼の名前に由来しているんだよね?

Diego:En realidad fue por su padre, Felipe II (Felipe Segundo). Fue un rey más importante que su hijo. Fue el que mandó construir el Monasterio de El Escorial.

それは彼の父親であるフェリペ2世のことだよ。息子よりも、父親のほうが重要な人物。エスコリアルに修道院を建てた王様だよ。

Kenji:¿Y no hay ninguna estatua suya en Madrid?

それで、フェリペ2世の銅像はマドリッドにはないの?

Diego:Había una en el centro, pero la quitaron para hacer obras y todavía no la han vuelto a poner.

以前はあったのだけれど、工事で撤収されてからその後は設置されていない。

Kenji:¡Anda!

そうなんだ。

Diego:¿Sabías que fue precisamente Felipe II el que trasladó la capital de Toledo a Madrid?

かつて首都をトレドからマドリッドに移したのも、それこそフェリペ2世なんだ。知っていた?

Kenji:No. Y no sabía que Toledo fue la capital de España.

いいや。トレドが昔首都だったことも知らなかったよ。

ここに注目!

Felipe II(フェリペ2世)と Felipe III(フェリペ3世)

フェリペ2世は、17世紀はじめに活躍していた国王です。スペイン帝国を成長させ「太陽が沈まない国」を築き上げたものの、彼の息子フェリペ3世によって国は衰退していきました。

スペインを思わせる大きな建物とその前に銅像。

スペインの歴史上の人物

Isabel I de Castilla

Isabel I de Castilla(イザベル1世;カスティーリャ女王)

かつてのカスティーリャ王国の王女。1469年にアラゴン王国のフェルナンド王子と結婚し、両国の連合によってスペイン王国が誕生しました。同時代、大西洋を航海していたコロンブスを支援していたことでも知られています。

日本でも放映されたドラマ「イサベル・波乱のスペイン女王」の主人公です。

Francisco Franco

Francisco Franco(フランシスコ・フランコ)

1939年にスペインにおいて権力を握り、1975年に死去するまでの36年間、独裁体制を敷いていた人物。国民は言論の自由を奪われ、共産主義者や社会主義者は逮捕・処刑されました。

スペインでスーツとネクタイをした男性が車から降りる。

Juan Carlos I

Juan Carlos I(フアン・カルロス1世)

フランコの死後、国王に即位したのがカルロス一世。独裁体制にあったフランコ派のクーデターを阻止し「民主化の英雄」として国民たちに支持されました。

しかし、2012年、国が経済危機に陥っていた間に愛人とアフリカへ像狩りに出かけていた事実が発覚。その後も1億ドル(約105億円)の収賄疑惑が持ち上がるなど数々のスキャンダルが続き、2020年、国を離れ事実上亡命しました。

おわりに

このほかにもまだまだ多くの偉大な人物がいます。気になる時代を遡って、スペインの歴史に触れてみてください。複雑で興味深い物語を発見できるはずです。

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