スペイン語で紐解くグアテマラ文化:ピックアップトラックと独特の葬式事情

    1. ラテンアメリカと文化

    みなさんはピックアップトラックというのを聞いたことがありますか?日本ではほとんど見かけませんが、海外では未だによく使われています。

    今回はグアテマラでのピックアップの使い方を見てみましょう。

    スペイン語で紐解くグアテマラ文化:ピックアップトラックと独特の葬式事情

    会話

    Kandy: Yo creo que nos atrasamos un poco. Si no te importa, podemos irnos en pick up que está allí. ¿Te parece bien?

    ちょっと遅れちゃったわね。もしあなたが問題ないなら、あそこにいるピックアップで行くことも出来るけど、どう?

    Kana: Pero yo veo que ya no hay asientos.

    でも席が空いているようには見えないけど。

    Kandy: ¿Te refires a dentro? No te preocupes, Kana. Nosotras subiremos allá por atrás.

    中のことを言ってるの?心配しないで、カナ。私たちが乗るのは後ろの方だから。

    Kana: ¿No es prohibido irse alguien allí?

    後ろに誰かが乗るのは禁止されているんじゃないの?

    Kandy: No, para nada. De hecho, hay rutas que no hay buses por alguna razón asi que muchas personas viajan en pick up.

    いいえ、全然問題ないわよ。実際バスがない所では、人々はピックアップで移動するの。

    Hasta tienen asientos que esta hecho de madera.

    木でできた椅子が備え付けてあることもあるのよ。

    Kana: Nunca habia visto algo parecido. Sería emocionante esa experiencia. Nos vamos.

    今まで見たことのなかった光景だわ。ワクワクしてきた。行こう!

    スペインの赤いトラックの後部。

    グアテマラでの大事な交通手段

    舗装されていない道や山道だと、普通のバスでは移動できないこともあります。そんな時に活躍するのがピックアップトラック。馬力があって、険しい道の他にも浅い川なども渡れてしまいます。

    日本では、特に農業に携わる人たちが、軽トラックの後ろに荷物をのせているのを目にすることがありますが、ピックアップはその大きい版とイメージしてください。

    交通手段として使われるピックアップは、持ち手が周りについているので、立ったままで景色を楽しみながら移動することができます。

    座ると道の凸凹でおしりが痛い!といったこともあるので、十分注意してくださいね。

    スペインの青い背景に工具を積んだ赤いトラック。

    他にもいろいろ運べる

    ピックアップの利点は、交通手段としてだけでなく、様々なものを運べるところにもあります。例えば引っ越しの時の荷物、農業で収穫したもの、家畜まで荷台に乗せて運べます。

    人を運ぶにしても、特に定員があるわけではないので、多くの人を一度に運ぶことができます。

    グアテマラの自然観光地はなかなか奥まったところにあり、秘境にたどり着くには険しい山道を移動しなくてはなりません。

    そんなときに一度はピックアップに出会うこともあるかと思います。日本とは全く違う交通手段を楽しんでくださいね。

    グアテマラの葬式事情

    葬式にまつわる習慣や伝統は、国や地域によって異なります。今日は日本とはちょっと違うグアテマラの葬式事情を見てみましょう。

    Aiko: Parece que no hay paso por aquí. ¿Por qué hay mucha gente?

    この辺り通行止めみたいね。なんでこんなに大勢の人がいるの?

    Jim: Creo que falleció alguien. Toda la gente que ves va al cementerio.

    誰かが亡くなったみたいだね。ここに見えるすべての人が墓地に向かっているんだよ。

    Aiko: ¿Qué va a hacer en el cementerio?

    墓地で何があるの?

    Jim: Practicamete va solo para enterrar. El sentido es que acompañe a los familiares.

    実際には埋葬するだけだよ。亡くなった人の親族と一緒に墓地に行くことに意味があるんだ。

    Aiko: No entiendo por qué tapa la calle por eso.

    それで道が塞がれるってなんか納得いかないな。

    Jim: Bueno, es costumbre. En ese caso, no podemos hacer nada. Hay que respetar esperando con paciencia.

    そうだね、でもそれが習慣だから。この場合はどうしようもないよ。根気強く待って、彼らを尊重しないとね。

    Aiko: Que interesante. Ni modo, vamos a esperar hasta que se acabe.

    興味深いわね。仕方ないか、終わるまでゆっくり待つとしよう。

    頂上に十字架が掲げられたスペインの墓。

    グアテマラの葬式の順序

    日本の通夜にあたるものは、基本的に家で行われます。ナイロンのポリ袋のようなものでできたリボンが家の入口に飾られるので、誰かが亡くなったときはすぐにわかります。

    来てくれた人のために朝昼晩と食事が用意され、近所の人や親族は総出で仕出しに携わります。例え亡くなった本人と直接面識がなかったとしても、家族を慰めるという意味で大勢の人が家を訪れます。

    ミサ(カトリックの場合)が終わると、教会から墓地まで大行列を作って徒歩で進みます。車はその間通行止めになり、全員が通り過ぎるまで忍耐強く待ちます。

    日本は火葬ですがグアテマラは土葬です。そのため、遺体は木の箱に入れられ、そのまま墓地に運ばれて埋葬という形になります。

    スペインの墓地に並ぶカラフルな墓。

    おわりに

    急いでいるときに葬式の行列にあうと、つい日本人の感覚でイライラしてしまうかもしれません。でも文化や習慣を知っていると、尊重して付き合っていけますよね。

    グアテマラの葬式事情、ぜひ覚えておいてください。

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