スペイン語上達の道のり:初心者からビジネスレベルまでのステップ

  1. スペイン語勉強

どのくらい勉強すればスペイン語で日常会話ができるようになるのでしょうか。習得の速度は人それぞれ。勉強法や環境によっても差が出てきます。

とはいえ目標を立てる目安がほしいですよね。これからご紹介する上達までのステップを参考にしてみてください。

スペイン語上達の道のり:初心者からビジネスレベルまでのステップ

どのくらい勉強してるの?

会話

Daniel:¿Cuánto tiempo llevas estudiando español, Emi? Hablas muy bien.

エミはどのくらいスペイン語を勉強しているの? とても上手に話せるよね。

Emi:Empecé en la clase de principiantes cuando vine a España. Ahora hace justo un año.

私はスペインに来て初級クラスから習い始めて、今ちょうど1年が経ったところ。

Daniel: ¡Guau! ¡Puedes hablar tan bien después de solo un año!

1年でそれだけ上手に話せるなんて、すごいな〜。

Emi:La verdad es que me encanta Álvaro Soler y escucho sus canciones en español todos los días.

正直に言うと、アルバロ・ソレール(スペインのシンガー)が大好きでね。数年前からスペイン語の歌を毎日聞いていたから。

Mi sueño es ir a un concierto suyo en España y cantar todas las canciones.

スペインで彼のコンサートに行って一緒に歌うのが夢で。

Daniel:Con lo bien que hablas, si te lo encuentras de repente, podrás hablar con él sin problemas.

それだけ話せれば、彼にバッタリ会っても会話がスムーズにできるね。

Emi:¡¿Qué?! Y, si me lo encuentro, ¿qué hago? Solo de pensarlo me he puesto nerviosa.

えー! バッタリ会ったらどうしよう! 考えたら緊張してきた。

Daniel: No te preocupes, creo que es muy difícil que te lo encuentres.

いや、なかなか会えないだろうから大丈夫だよ(笑)。

ここがポイント!

エミさんはスペインで暮らしながら集中的にスペイン語を学習しているために、わずか1年で会話ができるようになっているんですね。

もともと勉強を始める前にスペイン語の歌をずっと聴いていたというのもポイントです。音楽やラジオでスペイン語を耳にしていれば、自然とリスニング力がついていきます。

実は1年の経験でこの例文のように会話を弾ませるのは簡単なことではありません。

普段スペイン語に触れていない環境であれば、1年目は「単語はわかるけれど文法がまだ」「相手の会話は聞き取れるけれど、とっさに返事ができない」といった段階なのも一般的です。

スペイン スペイン語と書かれた本を持った眼鏡をかけた小さな女の子。

スペイン語上達までのステップ

どのくらいスペイン語を勉強したら、スムーズな会話ができるようになるのでしょうか。ここで、おおよその流れをご紹介します。

→に続く期間は、最短での可能性。スペイン現地に留学し、毎日数時間の勉強を続けることを想定して平均ペースを表しています。また( )内は、日本で週1回1時間のレッスンを受けている場合の目安です。

挨拶や簡単なひとことを言える→数日(〜数週間)

¡Hola! やぁ」「¡Gracias! ありがとう」 といった挨拶や、

¿Qué tal? 元気?」「Me llamo 〜 私の名前は〜」といった簡単な会話なら、覚えたその日からすぐ活用できますよね。

相手が何か返してきても、そこは聞き取れず会話は行き止まり。それでも最初の一歩はコミュニケーションの楽しさを実感することが大切です!

自己紹介ができる→2ヶ月(〜半年)

Soy japonés. 私は日本出身です」

Estoy estudiando español para mi trabajo. 私は仕事のためにスペイン語を勉強しています」

など、2ヶ月も経てば自分について相手に伝えられる基本単語は覚えていることでしょう。

ただ、勉強を始めたばかりでは使えるのは現在形のみ。過去の出来事を表現できるようになるまではまだ時間がかかります。現在形だけでも会話をすることは可能なので、恥をかいてもどんどん使っていきましょう。

相手の質問を聞き取れる→半年〜1年(1〜2年)

¿Qué quieres hacer esta tarde? 今日の午後は何をしたい?」

¿Dónde has estado esta mañana? 今朝はどこにいたの?」。

習慣的にスペイン語学習に取り組んでいたら、半年も経てばこのような質問に答えられるようになっているはずです。

まだ会話のキャッチボールはたどたどしいかもしれませんが、 スーパーやレストランでも注文ができるようになっているのではないでしょうか。

文法的には現在完了形が使えるようになると、伝えられることが増えていきます。さて、スペイン語の最難関、過去形の壁はここからです。

日常会話ができるようになる→1〜2年(2年〜)

Ayer fui al ayuntamiento. 昨日、市役所に行ってきた」

Esta sopa está muy rica. Me tienes que dar la receta. このスープおいしいね。今度レシピを教えてよ」。

1年後にこんな日常のフレーズが言えるようになったら順調です。会話が弾めばスペイン語の楽しさをさらに感じられるはず。

「あとどのくらい勉強しないといけないの?」「自分は覚えが悪いんじゃないか」などと不安を抱えず、少しずつコツコツ積み重ねていきましょう。

スペインで、ぼやけた背景の前で 2 つの吹き出しを掲げている人。

込み入った会話やメールでのやりとりができるようになる→2年〜(3年〜)

Cuando era pequeño, jugaba mucho al fútbol. 私が幼い頃、よくサッカーをしていた」

Cuando fui a recogerla a su casa, todavía estaba durmiendo. 彼女の家に迎えに行った時、彼女はまだ寝ていた」

誰もがきっと苦戦するこのような点過去・線過去の使い分けができるようになるのは中級クラスを経てから。接続法を使えるようになるのも、2年以上はかかるのではないでしょうか。

文法が複雑になると挫折しがちですが、ここでペースを落とさず学習を続けることがスペイン語マスターの鍵です。

スペイン語で大学の授業を受けられるようになる→2〜3年以上(3〜4年以上)

Si nos hubierais avisado con tiempo suficiente, habríamos hecho los preparativos necesarios. 十分な余裕をもって連絡をくれれば、私たちは必要な準備ができます」。

こんな文章が難なく理解できるようになれば、かなり高いレベルです。現地大学入学を目指して集中的に勉強していれば、2年目には講義を受けることにもトライできるのではないでしょうか。

ただし、日常であまりスペイン語を使わないまま暮らしていれば2年スペイン語圏で暮らしていてもそれほど上達はしません。文法を覚えるだけではなく、積極的にネイティブたちと会話をしていきましょう。

仕事でスペイン語を使いこなせるようになる→ 4年以上(努力次第)

¿Le ha llegado la hoja de pedido que le envié el otro día? Cuando la haya revisado, envíeme la factura, por favor. 先日送った発注書が届いているでしょうか?確認できたら請求書をお送りください」。

こうした会話が飛び交うビジネスシーンでは、相手に失礼のないように丁寧な会話に心がけたいものです。

この例文のようなひとことが流暢に話せるレベルまで達するのは、やはりそれなりの時間が必要です。明確な目標を持って、一般的な参考書だけではなく新聞や論文を読んで語彙を増やすなどの努力も大切です。

おわりに

これらはあくまでも1つの目安にすぎません。どのくらいの期間で、どの程度の会話ができるようになるかは、あなた次第!完璧じゃなくても、楽しくコミュニケーションがとれるようになっていくといいですね。

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