いくら単語の意味を暗記していても、慣用表現を知らないと、会話についていくのに苦労しますよね。
たくさんある慣用表現の中でも、今日は食べ物を使ったものを見ていきましょう。
レッスンの内容
chica fresa
fresa はご存知の通りイチゴのことですが、この場合どんな意味になるのでしょう?
Mira la bolsa que carga ella. Es la chica fresa.
あの子が持ってるカバン見てよ。気取ってるよね。
例文を見てわかるように、fresa にはイチゴのほかに”気取っている”という意味があります。
creido や presumido という、文字通り気取っているを意味する言葉を使う代わりに、この慣用表現を使います。¡Qué fresa! だと”リッチだね”という意味です。
本人に直接「あなた気取ってるよね」というのではなく、どちらかというとヒソヒソ話で使われることが多いです。
media naranja
半分のオレンジ?と思った人もいるでしょう。このような使い方をします。
¡Por fin enconré a mi media naranja!
ついに運命の人に出会ったわ!
オレンジを半分に切ると、当然のことながら切り目は全く同じですよね。このことから、media naranja は”運命の人”や”ピッタリの人”を表すのに使われます。
mango
¿Viste el jovén que entrevistaron anoche? Está como mango.
昨日インタビューされてた男の子見た?かっこよかった!
あのフルーツのマンゴーですが、人、特に男性に使うと”かっこいい”や”セクシー”という意味になります。
huevo
Tengo hueva.
あ~、面倒くさい。
Parece que Juan no trabaja sino su papa le da dinero. Es un huevon.
フアンは仕事もしないでお父さんからお金もらってるみたい。怠惰だよね。
これらの例文からわかるように、この場合慣用表現で使われる huevo にはいい意味はないようです。面倒くさい、だらしない、怠惰などの意味で使われます。
辞書で huevo の使い方を調べるとバリエーションも様々で、a huevo(いい具合で、いい条件で)、hasta los huevos(飽き飽きする)、cuesta un huevo(びっくりするほど高い)など、時と場合によって違ってきます。
おわりに
食べ物を使った慣用表現、役に立ったでしょうか?今日は、ラテンアメリカでよく使われる慣用表現を見てきました。
しかし一概にラテンアメリカのスペイン語といっても、ある国では当たり前の表現が、ほかの国ではとても汚い言葉とみなされることもあります。
旅行などの際は、前もってその国で”使ってはいけない言葉”を下調べするか、信頼できる友人に聞いてみるのがいいかもしれません。