さあ、今日も元気にスペイン語でコミュニケーション!
意外と知られていない、「スペインの発明品」…今日は、スペイン人らしさを感じさせられるワイルドな発明をご紹介します。
さっそく今日の会話をのぞいてみましょう!
レッスンの内容
スペインの発明品
Yurika: ¡Ay, qué susto! No me gusta nada la gente que tira petardos en la calle.
ああ、びっくりした!道で爆竹を使うのって、本当に嫌よね。
María: Está prohibido, pero hay gente que no respeta el orden, así que sigue molestando a los demás con las explosiones. Qué feo.
禁止されているのよ。でもルールを守らない人が居るのよね。だからああに爆発させて、人に迷惑をかけるんだわ。ひどいわよ。
Yurika: Hablando de explosiones, he oído que los españoles usaron por primera vez botellas como bombas durante la Guerra Civil, ¿verdad?
爆発と言えば、火炎瓶を最初に使ったのはスペイン人で、市民戦争の時だって聞いたけど、本当?
María: Sí, se llama cóctel molotov.
そうよ。モロトフ・カクテルっていうの。
Bueno, aunque somos el país que los inventó… a mí tampoco me gustan nada las explosiones.
でもまあ、発明した国だからって…爆発物は嫌なものだけれど。
Yurika: ¿Has dicho “el país que inventó”? ¿Hay más inventos españoles?
「発明した国」ですって?他にもスペインで発明されたものはあるの?
María: Claro, por ejemplo… mira, lo que está fumando aquel señor.
もちろんよ。例えば…ほら、あそこで男の人が吸っているのを見てよ。
Yurika: ¿El cigarro? Se fuma enrollando hojas de tabaco con un papel finito, ¿no?
紙巻煙草のこと?たばこの葉を薄い紙で巻いて吸うんでしょう?
María: Sí, su lugar de nacimiento es Sevilla, fue inventado en el siglo 16.
そうよ。あれはセビリア生まれよ。16世紀にできたの。
Yurika: Anda, no lo sabía. Sevilla es famosa por Carmen de Bizet; ella trabajaba en la fábrica de tabaco.
なんだ、知らなかったわ。セビリアって、ビゼーのカルメンで有名よね。カルメンはたばこ工場で働いていたのよね。
María: Ese edificio ahora es la facultad de derecho de la Universidad de Sevilla.
その工場なら、今はセビリア大学の法学部が使っているわよ。
Yurika: Bueno, aunque es la patria del cigarro… no me gustan los modales de los fumadores de este país.
そうか。紙巻きたばこ発祥の地とはいえ…この国の喫煙マナーはいただけないわよ。
María: A mí tampoco. Cómo serían en el siglo 16…
同感よ。16世紀はどうだったのかしらね。
この一言で壁を超える
cóctel molotov
火炎瓶
高価な武器を入手できないスペイン市民が、市民戦争で戦うために工夫を凝らした発明品。空き瓶で作りやすく、安く大量に作れるため、瞬く間に普及したようです。
日本語でもおなじみの「モロトフ・カクテル」という呼び方は、当時のソ連外相の名前に由来しています。
cigarro
紙巻きたばこ
薄い紙にたばこの葉を巻いて吸う、独特のアロマを持つ紙巻きたばこ。日本よりも紙巻きたばこ喫煙者は多いようで、若い世代でもセットを持ち歩いている人もいます。
16世紀の誕生当時は、紙ではなく、ライスペーパーで巻いていたそうです。
つ・ぶ・や・き
お祭りとなれば、公道のそこかしこに響く爆竹の音…公共スペースに散乱したタバコの吸殻…
悲しいかな、スペインの悪しき習慣を彩るこれらの品々は、スペインが発祥の地でした。
例文中の「カルメンのタバコ工場」は「Real Fabrica de Tabacos」という建物で、現在はセビリア大学の法学部校舎として活用されています。