どんな家庭にも”おふくろの味”がありますよね。ラテンアメリカでは、どんなものがおふくろの味にあたるのでしょうか?
今でも食卓に深く根付いていて、伝統的ないくつかのメニューを見てみましょう。
レッスンの内容
ラテンアメリカのおふくろの味
Laura: Ya son a las diez de la mañana. Tengo hambre.
もう10時だね。お腹が空いたな。
Raquel: ¿Por qué no salimos a comer algo?
じゃあ何か食べに行かない?
Laura: Buena idea. ¿Qué se te antoja?
いいね。何が食べたい気分?
Raquel: Mmm… Quiero un atol y una tostada me llenan.
ん~、アトルとトスターダでお腹いっぱいになるかな。
Laura: Me parece bien. Vamos a buscar en el mercado.
いいね。メルカドに探しに行こうよ。
アトル
アトルとは中南米の伝統的な飲み物の一つです。
基本的な作り方は、とうもろこしの粒をゆで柔らかくしたものをつぶし水と混ぜ、砂糖などで甘くし煮込んだものです。
最近ではベースとして、とうもろこしだけでなく様々なフルーツや野菜も使われます。
例えば、プラタノ(調理用バナナで普通のバナナより大きめ)やアバ(そらまめ)をベースにしたものもあります。
チョコレートや甘い牛乳のベースにお米が入ったものもあり、米を主食にしている日本人にとっては少し驚く組み合わせですよね。
腹もちがいいため、おやつ時間のほかに朝食や夕食にも添えられています。
トスターダ
薄いトルティーヤを揚げたものの上に、色々な具をのせます。チキンのマヨネーズ和え、アボガドのディップ、フリホーレス(豆の煮物)など、好みの具材を組み合わせることができます。
軽い感覚で食べらるので、おやつの時間に間食で食べられることが多いです。露店で手軽に手に入れることができる、馴染みのある一品です。
もちろん一般家庭でも簡単に作ることができ、トルティーヤが余って冷えた時などの有効活用にもなります。
タマル
トルティーヤの原材料と同じですが、とうもろこしのペースト状になったものの中に煮込んだ肉を包み、さらにバナナの皮で包んで蒸した食べ物です。中身の肉は鶏、豚のどちらかが使われます。
とうもろこしの代わりに、米やじゃがいものをすりつぶしたものが使われることもあり、じゃがいものの場合はパチェスという名前になります。フランスパンを添えて召し上がれ。
おわりに
日本では見ることのない色々な食べ物に、興味をもってもらえたでしょうか?
組み合わせ、使われる野菜の種類までラテンアメリカ独特で、最初は挑戦するのに勇気がいるかもしれません。
でも、冒険心をもっていろんなものに挑戦してみると、きっと味覚が広がると思いますよ。