国が変わると習慣も変わりますよね。ラテンアメリカを訪れる前にいくつかのマナーを知っておくと、行ったときに戸惑ったり恥ずかしい思いをしなくてすみます。
今回はそのうちの幾つかを見てみましょう。
レッスンの内容
ラテンアメリカの食事マナー
“いただきます”は言うの?
日本では食べる前のマナーとして「いただきます」が当たり前ですが、ラテンアメリカではいただきますに相当する言葉はありません。
国によっては”buen provecho“、意味としては「食べたるものがあなたの身体のためになりますように」という言葉を、食事中や食事後に使います。
例えば、食事が終わって席を立つときに”buen provecho“、食事中の人に対して”buen provecho“や”que aprovecheé(食事楽しんでくださいね)などの言葉をかけることができます。
屋台などで食べている時にそういう声をかけられることもあるので、そんな時は”Gracias“と返しましょう。
食事前のマナー
例えば誰かのお宅に食事に呼ばれた場合、家庭によってはお祈りを習慣にしているところがあります。
キリスト教が深く根ざしているため、小さいころからの教育として、食事の前に家族で机を囲んでお祈りといった感じです。
祈りの最後に”Amén“と言って終わります。ちなみに意味は「そうなりますように」です。
“ごちそうさま”に相当する言葉は?
正確にごちそうさまを意味するスペイン語はなく、食事後は作ってくれた人に対して”Gracias“と言います。席を立つ前にこれを言わないと、マナーのなってない人と思われますので注意しましょう。
人としてのマナーとして、いつも感謝を表すことを忘れないようにしましょうね。
国によっての例外
例えばチリでは、食事中の人に”buen provecho“というのは失礼とされています。自分が食べ終わったときに言うのがマナーということです。
他のラテンアメリカの国で、もし自分が食事中に声をかけられたら、口に食べ物が入っている場合はジェスチャーのみでありがとうの気持ちを表しましょう。
どこの国でも、口に食べ物が入ったまま話すのはタブーです。
ちなみにコロンビアでは、誰かが食事中のところにやって来たとき”hay para todos“(みんなの分があるよ)と言う習慣があります。
実際に食事があってもなくてもそういう習慣、ラテンアメリカの陽気な気質がよく表れていますね。
さいごに
レストランなどで食事をするとき、どうしてもお腹いっぱいで食べきれないことがありますよね。そんな時も心配しないでください。
ラテンアメリカの大抵のレストランでは、残った分を持ち帰ることができます。”Para llevar, por favor.“というと、容器に入れてくれるか容器を持ってきてくれます。
せっかくお金を払った美味しいごはん、最後まで楽しみたいですよね。ちょっとしたマナーですが、随分と食事が楽しくなりますよ。