食事、交通面でのマナーを見てきましたが、今回は一般の生活での常識についてみてみたいと思います。これを知っておくと、滞在時に驚かなくて済みますよ。
レッスンの内容
ラテンアメリカの常識
挨拶の時
どの文化でもやはり挨拶は一番大事ですよね。ラテンアメリカも例外ではありません。日本では言葉やお辞儀だけですが、ラテンアメリカはハグやキスも挨拶に含まれます。
挨拶のフレーズは皆さんご存知の ¿Cómo está(s)? ですが、これには「元気ですか?」以上の意味合いが含まれます。
日本では「元気ですか?」と会話の始めに尋ねる習慣がないので、ちょっと戸惑うかもしれませんが、スペイン語の ¿Cómo está(s)? には、相手のことを知りたいという関心が表れています。
つまりこのフレーズは、会話の糸口として使われるのです。Bien.と答えて会話を終わらせてしまいがちですが、仕事のことや家族のことなどどんどん尋ねて、会話を盛り上げていきましょう。
日本では他人のプライベートに首を突っ込まないのが常識ですが、ラテンアメリカは人のことも自分のこともおしゃべりするのが大好きです。
私生活など色んなことを聞いてきますが、悪気はないので気にしないでくださいね。
おしゃべりが大好きという点で、ラテンアメリカでは田舎に行けば行くほど道行く人に挨拶をするのが習慣です。
知らない人に話しかける、何かの待ち時間で偶然一緒になった人と会話する、バスや電車で隣になった人と話すといったことにも何の抵抗もありません。
時間に対する感覚
日本の沖縄時間のようなものがラテンアメリカにも存在します。時間厳守、5分前行動など、小さいころから叩き込まれた”常識”は通用しません。
約束に遅れてくるのは当然、会議やミーティングなどの大事な集まりも、なかなか時間通りには始まりません。お役所や銀行などのオフィスも、9時始業とあるのにシャッターが開くのは10分後くらいです。
バスや交通機関の分刻みの時刻表も存在せず、15分おき、30分おきなど大雑把に決められているだけです。
これも一つの”文化”なので、彼らは時間に遅れても謝ったり申し訳なく感じたりといったことはありません。日本人とのビジネスなどになるとちょっと大変ですよね。
ラテンアメリカ人は時間や何かの型ではなく、人と人の直接の関係を重視します。誰かと約束するときには、この文化を考慮に入れるようにしましょう。
会話の時
スペイン語は語彙や表現力が豊かということで知られていますが、それに一躍かっているのが顔の表情とジェスチャーです。
日本人にとっては大袈裟とも思えるほどですが、会話を分かりやすく盛り上げるのにこのジェスチャーが大事なのです。例えば大きさ、距離、量などを伝えたいとき、必ず手でそれを表します。
他にも「やってしまった!(失敗)」とか「急いで!」といった言葉にも特定のジェスチャーがあり、言葉がなくても動作だけで何を伝えたいかわかります。
おわりに
今日は3つのマナーを見てみましたが、いかがでしたか?これを知っていると、コミュニケーションがスムーズにいき、誤解を防ぐことができます。
ラテンアメリカを訪れる際は、ぜひ復習してみてくださいね。