島国の日本では”移民”といってもあまりピントこないかもしれませんが、ヨーロッパやラテンアメリカなどの大陸国では、毎日のように多くの人がより良い生活を求めて国境を越え移動しています。
今回はその背景を見てみましょう。
レッスンの内容
会話
Paula: Últimamente han habido muchas caravanas, ¿no cree?
最近キャラバンのニュースが多いと思わない?
Claudia : Si, casi todos meses salen a la noticia de caravanas grandes. He visto enfrentamiento entre ellos y policias también. Me da mucha trieteza que haya llegado a ese nivel.
そうね。毎月のようにニュースで大規模なキャラバンが取り上げられているし。警察との衝突も起こってるらしいわね。あそこまでになるとさすがにかわいそうだわ。
Paula: A mi tamién me causa mucha tristeza. Aunque no es nada mal soñar una vida mejor y luchar por ella, hay muchos problemas en cuanto a asuntos legales.
私もニュースを見ると悲しくなるわ。いい生活を求めて努力するのは悪いことじゃないのに、法的には色々問題が山積みだからね。
Claudia: De hecho, en muchas ocaciones la situación misma obliga a las personas salir de su propio país porque no hay solución.
実際には自分の国にいても先が見えないから仕方なく他の国に行かなきゃいけないっていうのが理由なのにね。
Paula: Ojalá un dia todos podamos vivir en paz.
みんなが平和に暮らせる日が一日も早く来るといいね。

キャラバンの意味
caravana は大勢の人がグループとなって一つの目的地を目指すことで、特に中米で起こる移民の大移動を指して使われます。
中米の国々は経済状況や治安が悪くそのまま国にいても先が見えないため、家族を養っていくためなどの必要に迫られて多くの人が上へ上へ、つまりアメリカを目指します。
グアテマラ、メキシコの国境を陸路で越えアメリカで新生活をと言うのが彼らの想いですが、現実は法の問題、警察や軍隊による取り締まりなど易しいものではありません。
大規模ではなく少人数で国境越えを目指す人たちもいて、coyote と呼ばれる国境越え(不法)を手伝ってくれる人に大金を払って命がけで移動します。
荒野を徒歩で何日も移動したり川を泳いで渡ったりと道中命を失う人も多いようです。もしたどり着いたとしても、不法滞在なのでいつ国外追放されるかもわからず、アメリカンドリームとは程遠い現実に直面します。
おわりに
日本にいるとなかなか耳に入らない現実ですが、世界中で毎日のように起こっている日常です。一日も早く皆が最低限の満足した生活を送れるようになることを祈るのみです。