誰にでもミスはあること。何か失敗をしてしまった時、予定をキャンセルしなければいけない時、相手にきちんと謝ることは大事ですよね。
親しい人に対する気軽な「ごめん」から、ビジネスでの丁寧なお詫びまで、さまざまなシーンの謝り方を覚えておきましょう。
レッスンの内容
遅くなってごめんなさい!
Diálogo(会話)
Martín:¡Hola, Laura! Perdona por el retraso. ¿Has esperado mucho?
やぁ、ラウラ! 遅くなってごめん。だいぶ待った?
Laura:No, no te preocupes.
ううん、気にしないで。
Martín:Es que estaba en la fiesta de cumpleaños de mi tía.
今日は叔母の誕生会があって…。
Laura:¡Ah! Siento haberte sacado de la fiesta.
そうなのね、そんなお祝いの時に呼び出して申し訳なかったわね。
Martín:¡No pasa nada! A mi tía la veo todas las semanas.
いやいや、いいんだよ。叔母には毎週会っているから。
Y la exposición a la que vamos es muy interesante, ¿no? Tengo muchas ganas de verla.
それに、今から行く展示会、おもしろいんだってね。すごく楽しみだよ。
Laura:Sí, está en el Reina Sofía y pensé que te encantaría.Y como hoy es el último día de la exposición, quería que la vieras.
そう、ソフィア美術館で開かれている展示会。きっとあなたも気に入ると思うわ。今日が最終日だから、どうしても見てほしかったの。
Tendría que haberte avisado antes; lo siento.
もっと早く声をかければ良かったのだけど、ごめんなさい。
Martín:¡¿Qué dices?! Gracias por haberme invitado. Venga, vamos rápido al museo.
とんでもない!誘ってくれてありがとう。さぁ、早速美術館に向かおうか。
会話のポイント
- Perdona por el retraso. = 遅れてごめんね
perdona は「pedonar」(許す)の命令形。親しい相手に対しては「perdona」、目上の人や見知らぬ人に対しては「perdone」と言います。
retraso は「遅れ」を意味する名詞。同じ意味を表すフレーズとして「Perdona por llegar tarde.」という言い方もできます。
- no te preocupes. = 気にしないで
「preocuparse」(心配する、気遣う)の否定命令形で、「気にしないで大丈夫ですよ」という表現になります。目上の人が相手なら「no se preocupe」。
- Siento 〜 = (〜について)ごめんなさい、すみません
siento に続く文は、自分が主語なら不定詞に、自分以外を主語に置くなら「que+接続法」になります。
場合によっては、「残念に思います」「気の毒ですね」という意味になることも。
- ¡No pasa nada! = なんでもないよ
直訳すると「何も起こらない」ですが、つまりは、「なんでもないことだよ」「大丈夫だよ」「気にしないで」ということ。
- lo siento = ごめんなさい、すみません
前述の「siento〜」は、siento の後に説明文が続きますが、この「lo siento」は、siento の前に「lo」をつけて、すでに話題に出た内容を指します。
会話の流れでお互いがわかっていることに対して「そのことについて申し訳なく思う」と言う時に、こう言います。
- ¡¿Qué dices?! = とんでもない!
「何を言っているの!?」。これは、相手を責めているのではなく、「そんなこと言わなくていいよ」「そんなことないよ」というニュアンスで使われます。
ステップアップ
関連単語
- disculpa = 謝罪
- perdonar = 許す
- reflexionar = 反省する
- arrepentirse = 後悔する
- excusa = 言い訳
シーン別、知っておきたい「謝罪フレーズ」
- 道を尋ねる時、店員に声をかける時
Disculpe.
- 聞き取れなかった言葉を繰り返してもらうように頼む時
¿Perdón?
Perdón, no le he entendido.
※丁寧に聞き返す場合
- メールの返信が遅れてしまった時
Perdona por tardar tanto en constestar.
※目上の人に対しては、Perdone 〜
- 誰かにぶつかってしまった時、前を横切る時
Perdone.
- 誰かの仕事場に入る時、誰かの間をすり抜ける時
Con permiso.
※「失礼します」「ちょっと失礼」という意味
- 予定をキャンセルする時、何か失敗してしまった時
Lo siento.
Lo siento muchísimo.
※「本当に〜」と強調したい場合
- 迷惑をかけてしまった時
Perdóname.
※直訳すると「私を許してください」
- ビジネスシーンでお詫びをする時
Lo siento mucho.
Lo lamento.
- 反省していることを丁寧に伝えたい時
Le pido disculpas por 〜
※「〜について、謝罪申し上げます」
まとめ
冒頭の会話では例えとして謝罪フレーズを多用しました。
状況にもよりますが、実際スペイン人たちはそれほど頻繁に謝るわけではありません。
実はスペインでは「反省」という単語を日常で口にする人はほとんどおらず、代わりに「後悔」という言葉が使われています。
考え方の微妙な違いはあるのですが、マナーとして人として、相手を気遣う心得があるという意味では同じです。普段から、とっさのひとことが自然に言えるようになりたいものですね。