今回のテーマは「探す・調べる・検索する」という意味を持つ buscar 。
見当たらない自分の本を探す、または新しく読む本を探す。スペイン語ではこの2つの「探す」に、ある違いがあります。
レッスンの内容
会話
さて、どこが異なるのか、まずは会話から見ていきましょう。
Akira:¿Qué haces?
何をしているの?
Laura:Estoy buscando un libro que compré ayer. ¿Lo has visto?
昨日買った本を探しているの。見かけた?
Akira:¿Cómo es?
どんな本?
Laura:Es un libro de animales de color azul.
動物の本で、青色の表紙。
Akira:Mira, está aquí.
見て、ここにあるよ。
Laura: ¡Ay, gracias!
あぁ、ありがとう!
Akira:Por cierto, yo estoy buscando un libro que explique la gramática española. ¿Conoces alguna librería que tenga libros de idiomas?
そういえば、スペイン語の文法を解説している本を探しているのだけど。語学教材を扱っている本屋を知らない?
Laura:Creo que hay en la librería de la estación.
駅の本屋にあるんじゃないかな。
Akira:Pues luego voy a ir.
それなら後で行ってみるよ。
ここに注目!
この会話の中では buscar を使った文が2つあります。
① estoy buscando un libro que compré ayer.
② estoy buscando un libro que explique la gramática española.
いずれも「estoy buscando un libro = 本を探している」と言っていますが、その後に続く〝どんな本なのか〟という説明が異なります。ここが、今回のポイント!
探している対象がすでに認識している特定の物である場合は従属節の動詞が直接法になります。一方、まだ選んでいない不特定の物である場合は接続法を使います。
この会話では、①は自分が買った本を探しているので「que compré 」の部分が直接法に、②はまだどの本を買うのか決めていない状況なので「que explique」の部分が接続法になっているのです。
buscarを使ったスペイン語表現
① 特定の物を探している場合→直接法を使った例文
Luis está buscando una caja que estaba en la cocina.
ルイスはキッチンにあった箱を探している。
La policía está buscando a una persona que trabaja en esa oficina.
警察はその事務所で働いていた人物を探している。
② 不特定の物を探している場合→接続法を使った例文
Mi madre está buscando una maleta que no sea demasiado grande.
私の母は大きすぎないスーツケースを探している。
Esa empresa está buscando una persona que hable francés.
その会社はフランス語を話せる人材を探している。
まとめ
具体的にわかっているものを探している時と、まだ見つかっていない何かを探している時では、従属節に使われる動詞が違うということを簡単にご紹介しました。
「データを調べる」「インターネットで検索する」といった時にも、buscar の後ではこのような使いわけをします。
情報、家、服、友達など、探しものは日常的にいろいろありますよね。buscar の表現方法をしっかり覚えておきましょう!